馬油を使うことにデメリットはないの?
この記事では普段のスキンケアに馬油を取り入れることによってデメリットについて紹介しています。
当店は馬油(ばーゆ)を使用したスキンケア商品の専門店として日頃から多くのお客様からのご質問にお答えしてきました。
中でも、肌に直接つけるものですから馬油を使うことによって何かデメリット・不都合が起こることを心配されるお声も耳にします。
今回はよくいただく質問も交えて解説していきます。
馬油を肌に塗ることによるデメリットはない?!
結論から申し上げますと馬油を使ってスキンケアをするにあたって大きなデメリットと呼べるものはありません。
馬油自体、自然由来のものですし、人間の皮脂に成分も近くアレルギーの心配もほとんどありませんので赤ちゃんから大人まで幅広い方に使っていただけるのが馬油(ばーゆ)の魅力だからです。
ただ、一口に馬油といっても添加物の有無や配合量の違いによって肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
敏感肌やアトピー肌の方は特に商品裏面などに記載されている成分表をよく読み、添加物などの極力少ない、馬油100%で作られているものを選べば失敗はないと思っていただいて大丈夫です。
馬油100%の完全無添加で作られたものであれば、顔はもちろん体、頭皮、髪の毛と場所を選ばず全身に使っていただけます。
万能に使える馬油ですが使う馬油の品質をしっかりと見定める必要はあります。
品質の高くないものを使用してしますと以下のようにデメリットを感じてしまうかもしれません。
デメリット1:特有のにおいがある?
店頭にて馬油を手に取って試したときに、「馬油って臭くないの?」とほとんどの方はまず匂いを確認します。
当店の場合「思ったより臭くないのね!」と仰っていただくことが多いですが、
馬油はその名の通り、馬から採れる脂肪を精製したものですので本来は動物性油脂特有のにおいがあります。
このにおいが苦手で馬油は臭くて使えないというイメージを持たれている方もいらっしゃいます。
実際、肌につけたり顔に使うものなのに、においが臭かったらどんなに効果があっても使うのは嫌ですよね。
しかし昨今は油脂の精製技術が飛躍的に進歩しており、においの元であるたんぱく質を限りなくゼロに近く除去することができますのでこのにおいも限りなく抑えられている商品が多く販売されています。
精製度が高いと酸化もしにくくなり、不純物も少ないのでそれらを原因とした肌に合わないなどのトラブルも少なくなります。
横濱馬油商店の生馬油ゴールドは精製度が高く、使用している馬油自体も「こうね」という食品として使用される部分のみを使用していますので新鮮で、更ににおいの気にならない商品になっております。
保存料など完全無添加で作っているものだからこそしっかりと精製された安心な商品を選んでいただく必要があります。
ただ残念なことに、精製度の高さはパッケージを見ただけではもちろんわかりません。しっかりと皆様にて購入予定の馬油メーカーのホームページなどで、しっかりと拘られて製造されているものか、品質管理はちゃんとされていそうかどうか調べて判断する必要があります。
デメリット2:べたつく?
次に多いのが「馬油ってべたべたするんじゃないの?」といったお声です。
特に夏場なんかだとべたつくスキンケアは嫌ですよね。
実際、一般的な馬油だと融点が30℃ほどなので体温との差が少なく、肌に乗せてから溶けるまでに多少時間がかかってしまうのでべたつくと感じてしまう方もいらっしゃいます。
それでもワセリンやその他の軟膏よりはスーッと溶けるのですが、、、やはり毎日使うものだからこそ使い心地を追求したくなりますよね。
実は馬油と一口に言っても、採取する部位によって特徴は変わり、中でも馬のたてがみ下から採れる「こうね馬油」は1頭から数kg、馬油全体から考えると1~2%ほどしか採れない希少な脂なのですが、一般の馬油に比べ融点が21~22℃と低いため全くべたつきを感じず、肌にのせると一瞬でさらりと融けてすぐに浸透していきます。
更に馬油の特徴として、水分と乳化しやすい性質がありますので、馬油を付けた後に化粧水などの水分を付けて、よくなじませるとテカリやべたつきがなくなり肌がもっちりしますので馬油のべたつきが気になる方はそのように使ってみてください。
実は人間の肌も皮脂と汗が乳化した皮脂層で表層が保護されています。
乾燥や年齢を重ねて皮脂の分泌が減ると、その保護膜が正常に作られなくなってしまうのでその代わりに人間の皮脂成分と近い馬油を使うことで人間の肌に合ったスキンケアができるのです。
デメリット3:酸化に弱い?日焼け(油焼け)する?
また、「馬油をつけたら日焼け(油焼け)しないの?」というご質問もよく耳にします。
まず肌に油を付けて日焼けが促進されるということはありません。
■日焼けについて
サンオイルを思い浮かべて、油=日焼けのイメージを持たれるようですがサンオイルに関しても赤く焼けただれずに綺麗に日焼けをするためのアイテムですので日焼けを促進する効果はありません。
■油焼けについて
油焼けはまだワセリンなどの油脂精製技術が低かった時代に不純物が多く残り、それと紫外線が反応してシミの原因になるというものでしたが、近年では精製技術も向上してスキンケア用のオイルではほとんどそのようなことは起こらなくなっています。
■酸化について
ワセリンや植物性のオイルに比べると、馬油は動物性油脂ということもあり比較的酸化しやすいという特徴があります。
開封後は高温多湿を避けて早めに使い切りましょう。
冷蔵庫に保管すると、酸化も抑えられ適度に固まって使いやすくなるのでお勧めです。
スキンケア以外にも様々な使い道があるので有効活用していただければ酸化せずにフレッシュなままお使い頂けます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
万能な馬油にも多少のデメリットはありますが、それらも選ぶ商品や保管方法、使用方法によって簡単に克服できてしまいます。
さらにそれらを補って余りあるメリットがありますので一家に一つの馬油を自信を持ってお勧めできます。
一見、どれも同じように見える馬油でも成分や製法によって大きく異なりますのでぜひご自身で納得のいく逸品をお探しください。